スピード。それはライダーにとってだけでなく、BMCにとってもキーファクターです。BMCの開発部門は常にレースの現場でタイムと闘い、この競技に向き合ってきました。多くのプロレースを走り、勝利を収めるBMCレーシングチームのように、彼らもまた、開発という名のステージで勝利を収めてきたのです。
衝撃的なデビューは2004年。ライバルたちを引き離したのは、100%スイスメイドのタイムトライアルバイク"timemachine TT01"でした。その最も進化した軽量なTTバイクは、世界最高のレースに立ち向かうフォナックチームの選手たちを奮い立たせたのです。BMCは突然ツール・ド・フランスを放映する世界中のTVスクリーンに現れ、そしてツールの歴史の一片を書き加えたのです。 そして翌2005年には"promachine SLC01"を登場させました。このバイクはイーストン社の開発したCNTカーボンナノチューブテクノロジーを採用した世界初のバイクあり、その登場は、カーボンバイクの世界に新たな基準を提示する重大事件となりました。
ご存知のとおり、BMCのテストライドフィールドは世界でもっともユニークなものです。より良い製品づくりを目指して毎年進化し、新たな基準をつくってゆきます。情熱と理念、そしてスイスメイドならではの高い精度に基づく特徴あるデザイン。すべてはライダーのために。
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presision engineering |
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自転車工学の最も魅力的な挑戦とは、いかにして丈夫で、安定し、安全に人間が自分で進むことができる動力配分装置を作りだす事か、だと考えます。しかも、それと同時に軽量化という相反する目標を達成しなければなりません。BMCの情熱的な技術者達は、これらの限界を克服しようと厳しいテストを行い、きめ細かい調整を繰り返しました。さらに、BMCの契約アスリート達と共に開発、マーケティング、リサーチを幅広く行っています。 |
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これらがプロフェッショナルとしての彼らの自信となり、BMCの新たな方向性を見いだすための重要なファクターとなっています。軽量化は最新のコンピュータ・シミュレーション技術の採用によって可能になりました。手書きによる草稿スケッチはCADによって三次元図面に変換され、精巧なFEMプログラム(Finite Elements Method)を使用して、設計段階で最終ローディングをシミュレートすることができます。 |
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その結果、いち早く不要な余剰資材や弱点等を発見、修正することが可能になり、より薄いカーボンファイバーへの均等な負荷分配データを得ることもできるようになりました。しかし、実際の製品はコンピュータが設定した通りの人が乗るわけではありません。私たちは上記に加え、我々の工学パートナーであるFUTECと共に、風洞実験室でフレーム(特にカーボンフレーム)の走行実験をすることで、高剛性化・軽量化と空力の両面からアプローチした開発を行っています。 |
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frame technology
frame technology - iSC (Integrated Skelton Consept) |
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BMC 2012モデルは、タイムトライアルを覗き、全てがframe technology - iSC(Integrated Skelton Consept)フレームになりました。
つまり、トップチューブの接合部より低い位置にシートステーを接合すると言う設計。それによりシートステーに後方へのしなりが得られ、サドルに座っているときにはフレキシブルな振動吸収性を実現します。さらにサドルから荷重が抜けるダンシング時には素早い反応を得ることが可能になります。 |
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BMCは、上図が示すような実験や、最新のコンピュータ・シミュレーションを何度も行い商品開発をしてきました。
カーボン素材から開発されたSLR01は、フォーク、シートステー、シートポストそれぞれにかかる負荷を全体で把握し、違う特性を持つカーボンを適所に配置。それぞれを一体成型し、全体の乗り心地を最適化しています。 |
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そしてその高い走行性能を維持したまま、カーボン素材などを変えることで、エントリーライダーにも踏みやすい剛性感を提供することが出来るRM01を新登場させます。これらに加え、さらに進化したフルカーボンモデルSL01。そして、トリプル・バテッド・アルミのSR01もラインナップされています。
これらのどのバイクを選択されても、あなたの期待を裏切ることはないでしょう。 |
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high-tech materials
carbon nano tubes |
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カーボンナノチューブ(Carbon nanotube、略称CNT)とは、炭素によって作られる蜂の巣状の六員環ネットワーク(グラフェンシート)が単層あるいは多層の同軸管状になった物質です。
1ナノメートルは1億分の1メートルと超微細。このCNTをカーボン繊維を固めるために使用するレジン(強化プラスチック)の中に混入させ、炭素密度を高めることによって材質をより薄く、高剛性にすることが可能になりました。 |
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